2025.09.16
毎日1.1億人が熱狂!「RDC25」現地参加で確信した、Roblox × 教育の可能性
こんにちは、デジタネのEdo(エド)こと深町です!
先日、アメリカのカリフォルニア州サンノゼで行われた「RDC25」に招待いただき、参加してきました!
RDC(Roblox Developers Conference)は、世界中からトップクリエイターや開発者が集まる、年に一度の祭典。
最先端の熱気を肌で感じてきたので
- RDCで体感したRobloxのリアルな熱気と成長
- 「遊び」が「学び」と「未来の可能性」につながる時代の到来
- この巨大な波に、教育業界はどう向き合うべきか
といったテーマについて、僕自身の興奮と、デジタネとしての考えを交えながらお伝えします!
もはや「子どものゲーム」ではない。1.1億人が集まる巨大な世界
Roblox(ロブロックス)と聞くと、どんなイメージを持ちますか?
「ああ、子どもが遊んでるゲームね」
「子どもは知ってるけど大人は知らない」
今のRobloxは、もはや単なる「子どものゲーム」という言葉では到底おさまりきらない、とんでもないプラットフォームへと進化を遂げています!
1日目は、CEOのデヴィッド・バズーキ氏をはじめとし、何名かの社員からRobloxの現状や動きについての発表がありました!
これらの発表された数字は、僕たちの想像をはるかに超えるものでした。
- 1日に遊んでいる人の数(DAU):約1億1,180万人
- Robloxコミュニティが生み出した収益:10億ドル突破(前年比約138%)
毎日1.1億人以上がプレイしていることにも驚きですが、同時に発表されてたのがDevExレート(クリエイターへの還元率)が8.5%引き上げられるというものです!
収益から単純計算すると、9500万ドル(日本円で約140億円)が追加でクリエイターに還元されるとのことです。(現時点でも年間1500億円を還元してるし、すごすぎる!)
YouTubeが登場して「YouTuber」が憧れの存在になったように、「Robloxクリエイター」が子どもたちの憧れになる未来は、もうすぐそこまで来ています。
3つの目玉アップデート!
これまでもRobloxは、
- PlayStation、Meta Questでのプレイが可能になった
- アバターアイテムが誰でも作って配布できるようになった
- AIに指示するだけで車や建物、フィールドなど様々なオブジェクトをつくれるようになった
など、様々な驚きのアップデートをしてきました。
今年も書ききれないほどのアップデートがありましたが、3つほど紹介します!
1. 見た目だけじゃない!機能も作れる「CubeAI」
今回発表された「CubeAI」は、まさに魔法のようなツール。
これまでは「車をつくって」と命令するとAIが車を作ってくれてました。ただ、車の形のオブジェクトをつくれるだけで、実際に乗って遊ぶことはできませんでした。
ですが「CubeAI」は、「ちゃんと走れてカスタマイズもできる車」や「弾を発射できる銃」といったように、見た目だけでなく機能を持ったモノを言葉だけで作り出せるのです!
プログラミングの知識はもちろん大切ですが、それ以上に「何を創りたいか」というアイデアや想像力が重要になっていきそうですね。
2. キャラメイクの幅が広がる!「アバター」のすごい進化
みなさんが思うRobloxのキャラクターは、少しカクカクした、レゴブロックのような姿を想像するかもしれません。ですが、これまでも人間らしいキャラクターが作れるようにRobloxは進化していました。
今回発表されたアップデートは大きく2つ。どちらも公開予定のものですが
- キャラクターにメイク(チーク、リップ、アイシャドウなど)を施すことができる
- 大きな関節だけではなく、指の動きなど細かい表現も可能になる
ゲーム好きにとってはアバター作成(キャラメイク)は重要な要素!より愛着を持ってRobloxをプレイするユーザーが増えそうな予感がします!
3. ユーザーが爆発的に増える予感⁉「Moments」
そして、僕が最も衝撃を受けたのが「Moments(モーメンツ)」という新機能です。
これは、ゲームの中の「決定的瞬間」を、簡単にショート動画として録画・編集し、Roblox内はもちろん、Robloxの外のSNS(TikTokやYouTubeショートなど)にシェアできる機能です。
これがなぜ重要かというと、Robloxの楽しさが、Robloxをまだ知らない人たちに爆発的に広まるからです。
これは、まさにYouTubeショートやTikTokが世界中に広まったのと同じ現象です。面白いショート動画がシェアされ、それを見た人が新しいユーザーになる。そのサイクルが、Robloxの世界でも起きようとしています。子どもたちが「見て!こんなすごいのできた!」と自分のプレイ動画をシェアし、それを見た友達が「面白そう!」とRobloxを始める。このサイクルが生まれれば、ユーザーはもっともっと増えていくでしょう。
ロブロックスの顔となった「Grow a Garden(庭を成長させる)」
2日目は、引き続き様々なアップデートの話もありつつ、夜はRIA(Roblox Innovation Award)という今年度Robloxを盛り上げたゲームやデザインの表彰がありました!
目玉はなんと言っても「Grow a Garden(庭を成長させる)」!
16歳のユーザーがわずか3~4日で作ったとされており、その後「Splitting Point Studios」というスタジオが続きの開発と運営を行い、累計訪問約298億回、同時接続プレイヤー数は約2,230万人と驚異的な数字を叩き出しました。
これは、これまで「フォートナイト」などが持っていた記録を上回り、単一ゲームにおける同時接続プレイヤー数のギネス世界記録として認定されております。この驚異的な数字は、Robloxプラットフォーム全体の同時接続者数を押し上げるほどのインパクトを与えました。
「Grow a Garden(庭を成長させる)」はRIAでなんと4部門も受賞!
他にも、Robloxで大人気の「99 Nights in the Forest(森での99夜)」「Blox Fruits(ブロックスフルーツ)」「Brookhaven(ブルックヘイブン)」「Dead Rails(デッドレール)」などの作品がノミネート/部門受賞していました!
教育の未来にとっての大きなチャンス。今、私たちがすべきこと
「すごい世界だけど、それは海外の話でしょう?」
そう思う方もいるかもしれません。しかし、Roblox社は基調講演で「日本は最も重要なマーケットの一つ」だと何度も公言していました。事実、日本のユーザー数は驚異的なスピードで伸びています。
「Moments」のような機能でRobloxのプレイヤーはもっと増えるでしょう。そして、プレイヤーが増えれば、その中から「自分もゲームを作ってみたい!」と夢見る子どもたちが、もっとたくさん出てくるはずです。
これは、教育業界にとって、そして子どもたちの未来にとって、すごく明るい話だと思いませんか?
プログラミング教室を運営されている方々にとって、これは大きなチャンスです。「ゲームを作りたい」という純粋な好奇心を持った子どもたちが、これからますます増えていきます。その熱意に応えられるよう、私たち指導者側もRobloxの進化を学び、新しい時代の教育を準備していけるといいなと思います!
そして保護者の皆さんには、「ゲームばっかりして…」ではなく、「その『好き』がすごい力になるかもしれないよ」と、お子さんの可能性を信じて応援してあげてほしいなと改めて感じました!
ゲーム作りに夢中になることを通して、プログラミングだけでなく、計画性や創造性、そして「どうすれば人に楽しんでもらえるか」を考える力を子どもたちに身につけてもらえるよう、デジタネも保護者の皆さんと一緒に全力でサポートしていきます!
デジタネが目指すもの:次世代クリエイターを育てるという挑戦
RDC25に参加したクリエイターの多くは、10年以上Robloxをプレイしているという長期ユーザーばかりでした。ようやくここ1年ぐらいでRobloxのユーザーが増えてきた日本は5~10年遅れていると実感。
逆に、日本でもしっかりプレイヤーが増えればクリエイターも増えていくということ。日本はまだまだこれから盛り上がっていくことを確信しました。
また、電通、住友商事、セガなど今回のRDCは日本主要企業も参加していました。当社でもRoblox社に加え上記企業ともさまざまなディスカッションをしており、一緒に日本のRoblox市場を、教育領域をともに盛り上げていこうと決起していました!
私たちデジタネも、子どもたちの未来のためにできることを常に考えてアップデートしています。
「デジタネ」は、ただプログラミングの技術を教えるだけのサービスではありません。私たちが一番大切にしたいのは、子どもたちの「ゲームが好き!」という気持ちを、「未来を創り出す力」へとつなげてあげることです。
ロブロックスコースでは、ゲームの作り方を教えるだけでなく、子どもたち自身が「面白い!」と思えるものを形にするための企画力や、仲間と協力する大切さを伝えていきたい。そして、自分の作品で誰かを笑顔にできる喜びを知ってほしいと願っています。
まとめ:Robloxでの教育は盛り上がっていく!
RDCで僕が見たのは、ゲームの未来だけではありませんでした。
それは、国境や年齢、スキルの壁を超えて誰もがクリエイターになれる、新しい世界の夜明けでした。
この変化のスピードは、私たちの想像よりもずっと速いかもしれません。
でも、それは恐れることではなく、ワクワクする未来の到来です。
この記事が、プログラミング教育に携わっている方々、そしてお子さんの未来を考えるすべての保護者の皆さんにとって、新しい一歩を踏み出すきっかけになれば、これ以上嬉しいことはありません。
今回のRDC25への参加を無駄にはせず、デジタネは子どもたちが将来IT人材として活躍できるような教材や環境を提供していきます!
今後ともデジタネをよろしくお願いいたします。
最後にアメリカらしく、美味しかったハンバーガーの写真を置いておきます(笑)